最近の骨格ブームはすごいですね。
セミナーを開催するたびに「骨格でスタイルが決まりますか?」といったご質問をいただくようになりました。
骨格診断に対して私が感じることですが、「貴女は体に丸みがあるから、キュートなフェミニンスタイルが似合う」と骨格診断式の方程式にむりやり当てはめたとしても、それは本当にその人のスタイルだとは言えないと思います。
スタイルとは、単なる「型」という意味だけでなく、「その人の生き方」の現れであり「パーソナリティ」の現れであり「価値観」や「ライフスタイル」の現れです。
単に骨組みや肉付きでどうこう言えるものではなく、品格や内面性までもが滲み出なければ、それはただの制服でしかないような気がします。
今月から東京校で新しく学ばれている受講生の方の3割は、他校の「骨格診断」卒業生です。
たしかに「骨格診断スキル」というものは、ただしく習得すれば、イメージコンサルティングの一部としても使えるかもしれません。
でも本気でイメージコンサルタントになりたい人ならば、
骨格診断スキルだけでは、イメージコンサルティングなどできないということに、すぐに気づくはずです。
過去10年、さまざまな立場のお客様と一緒に仕事をしてきた私にとっては、「骨格診断を学べば、お客様のスタイルについてアドバイスできます」とか、お客様の骨の形と肉付きだけをみて「あなたのスタイルは◎◎です」と決めてしまうのは、無責任なアドバイスのように感じます。
なぜなら、骨格診断から導きだされるスタイルには、
・お客様の顔立ち
・お客様のライフスタイル
・お客様のパーソナリティ(人格・キャラクター)
・お客様のキャリア・生き方に関すること
・お客さまの価値観
・お客様のヴィジョン
これらが、反映されていないからです。
イメージコンサルタントがお客様に提案するスタイルには、やはり、その人の生き方や品格、価値観、ヴィジョンがが反映されていなければなりません。
「スタイルこそすべて。まさに生き方。スタイルなしじゃ、価値がない」-伝説のファッショニスタ ダイアナ・ヴリーランド